7月26日

・7月26日。木曜日。午後から神奈川芸術劇場にて三谷幸喜「桜の園」(チェーホフ作)を見る。出演は浅丘ルリ子ほか。「チェーホフの笑ひ」が「小劇場的な笑ひ」にすり替はつてしまつていたのは仕方ないのだとしても(まァ、両者はそこまで本質を異にするもの…

7月25日

・7月25日。水曜日。部屋の本を整理しやうと思つてはゐるのだが、あまりに暑くて今日もまた動き出せず。貧弱。まづは市役所に電話をして、大型廃棄物(プリンター、スキャナ、CDコンポなど)の廃棄予約をしなければならない。廃棄するには事前申込みでチケッ…

7月24日

・7月24日。火曜日。19時から歌舞伎町にて句会。会場までに道のりに「ロボットレストラン」なるものがオープンしてゐて度肝を抜かれる。あれを「品がない」といふ一言で片付けては批評眼の欠落を指摘されるだけであらう。確実に、何かのタガが外れてゐる。バ…

6月30日

六月三〇日。土曜日。晴れ。八時三〇分起床。朝食後、バスで劇場へと移動。最終チェックをして一時から公演本番。昼食の余裕なし。稽古の甲斐あつて、初めての仕事にしてはまづまづの出来だつたと思ふ。公演後は自由時間だつたため、駅前に出て市美術館で「…

3月8・9・10日

・3月8日。木曜日。早朝、タリースに乗つて巴里に戻る。いやはや、まつたくの誤算であつた。10時すぎにホテルに到着。今日は友人Kの彼(仏蘭西人)が仏蘭西語の確認をしてくれるといふので、夕方までホテルで原稿の手直しをば。そして夕方から、ベルヴィル界…

3月5・6・7日

・3月5日。月曜日。朝7時半に原稿を書き上げ、慌てて仕度をして成田へ向かふ。飛行場といふのは、大試験並みにポンクチュエルであるから、いつまで経つても慣れることはない(もちろん大試験も苦手である)。徹夜なので周りが寝てゐる頃(←日本時間でいふと…

1月26・27・28日

・1月26日。木曜日。代休を利用して調髪。今更ながら今度はじめてIKEAに行くという話をしたら、ミートボールは絶対に食べるべきだとか、サラダバーは皿が小さいから食べては行けないとか、延々と食べ物の話で盛り上がる。夜は三軒茶屋のシアタートラムでてが…

1月23・24・25日

・1月23日。月曜日。本日締切の原稿(職場のレポートのやうなものだが)をこりこりと執筆。何とか書き終へて、メールで送稿。夜は後輩の大仕事が終わつたといふことで、友人Hに誘われて、神楽坂の「うぶ」といふお店で労ひの会。「雨後の月」「佐久の花」「…

1月20・21・22日

・1月20日。金曜日。雪降る。大学にて論文集の発送作業。宛先シールをせつせと貼り、時折まんぢうを食ひつつ、封をしてゆくといふ単純労働。日が暮れる前に、300通強の封筒を作り終へることができて、本当によかつた。夕方からの研究会をこなして、10時すぎ…

1月17・18・19日

・1月17日。火曜日。夕方から友人Kと新国立美術館の『野田裕示 絵画のかたち/絵画の姿 NODA Hiroji 1981-2011』へ。明日よりはじまる展示であるが、ご好意にもレセプションに招待して頂いたので、野田さんの「30年分」の作品をゆつたりと見て回る。「抽象的…

1月14・15・16日

・1月14日。土曜日。とてもいい天気だ。寒の入りをしたといふのに関節がよく動く。今日は、午後から森下へ。からうじて月に1回は定期開催してゐるフットサル会。しかし、ここ1年で急に人が集まらなくなつてきた。思へば、大学卒業後に九州に帰つた(あるい…

1月11・12・13日

・1月11日。水曜日。昨日締切の原稿をメールで送稿して、神楽坂へ。2010年の4月からゆつたりとやつてきた仕事に、これで一区切り。肩の荷がすうと下りた気分である。といふことで、21_21 DESIGN SIGHTにて「アーヴィング・ペンと三宅一生展」を、森美術館に…

12月30・31日・1月1日

・12月30日。金曜日。からだが完全に休みきつてゐる。明日締切の原稿がひとつがあつたけれど、ものの見事に諦めて帰省。16時すぎに福島着。夜はUの発案で、高校の同級生たちと同窓会。20人ほどが集まつた。殆どの連中は、高校卒業以来だから10年ぶりである。…

12月15・16・17日

・12月15日。木曜日。夜、ひさしぶりに上野の東京文化会館にピアノを聴きに行つた。ロヴロ・ポゴレリッチ(1970-)といふ強面の演奏家のリサイタルである。前半はリストが中心で、後半はムソルグスキーの「展覧会の絵Tableaux d'une exposition」(1874)。…

12月12・13・14日

・12月12日。月曜日。代休。今日〆切日の原稿があるといふのに、部屋の壁の向こう側で大掛かりな工事をしてゐる。騒音にも耐へられる寛容な男には、残念ながら、なりきることができなかつた。所詮、その程度の男なのである。さういふわけで、仕方なく徹夜を…

12月9・10・11日

・12月9日。金曜日。夕方、知人からチケットを譲つてもらつて、恵比寿・エコー劇場で英国の劇作家サイモン・スティーブンスの『ポルノグラフィ』。ロンドン・オリンピックの開催が決定した日を描いた群像劇である。すつかり忘れてしまつてゐたのだが、この日…

11月30日〜12月8日

・11月30日から12月8日まで。それはたいへんな日々であつた。大きなイベントの準備と片付け。読む時間はあまりないけど、買うことは買つた本たち。山口青邨『繚乱』、有馬朗人『現代俳句の一飛跡』、復本一郎『笑いと謎』、飯田龍太『俳句入門三十三講』、高…

10月28・29・30日

・10月28日。金曜日。夕方から句会。兼題は「茸」と「不知火」。不知火といふのは、九州の八代海や有明海で、9月頃に見ることのできる蜃気楼のやうな現象のことを言ふ。「神の留守」や、冬の季語の「狐火」とかもさうだけど、言ふなれば浪漫主義・象徴主義的…

10月25・26・27日

・10月25日。火曜日。朝から書類づくりなど。夜は新宿のルノアールで、今日も句会。兼題は「ななかまど」と「小鳥来る」。植物を詠むといふのは、まだまだハードルが高い。そのあたりに素材が転がつてゐれば別だが、(注意して)見たことがないものについて…

10月22・23・24日

・10月22日。土曜日。昼は近所でカレー。少しばかり部屋の片付けなどして、夜はキラリ☆ふじみに多田淳之介演出の「あなた自身のためのレッスン」(清水邦夫作)を観にいく。原作を読んだことはなかつたけれど、当日パンフレットを読んで、舞台が公共ホールで…

10月19・20・21日

・10月19日。水曜日。今日はお休み。もしも仕事があつたら、文科省まで偉い先生方のお供をしなければならなかつたのだが、幸ひして、家のなかでごろごろする日となつた。夕刻より、自由が丘で友人のNさんとFさんと3人で飲む。最初は「金田」といふ駅前の居酒…

10月16・17・18日

・10月16日。日曜日。早朝、起きて翻訳の仕事を進めやうとするも、断念して二度寝。9時までたつぷり朝寝をする。9時半すぎに(Kを置き去りにして)ホテルを後にして、岩木山のバスまでのあひだ、秋雨のなかを弘前城跡に向かふ。駅から「フォレ」といふ朝市を…

9月25・26・27日

・9月25日。日曜日。11時頃に起きる。秋晴れ。午後から豊島区界隈にて人前で話をするお仕事。15人程の聴衆のなかに、知り合ひが4人も来てくれて、嬉しい限りだつた。恐れ多くも話をさせてもらつたのは(あまり盛り上がらなかつたけれど)、文章の主体性につ…

9月22・23・24日

・9月22日。木曜日。晴れ。昨日の一件でさっそく朝方に電話があり、まづは現場を見せてほしいとのこと。といふわけで明日、見にきてくれることになつた。今日は普通に仕事をして、夜は新宿でミナモザの「ホットパーティクル」を観劇。劇中に「ミナモザはいち…

9月19・20・21日

・9月19日。月曜日。昨日は3時間ほどしか寝てゐなかったので、たつぷりと寝て体力回復。午後からKさんとモダンスイマーズの「どん底スナイパー」を観にいく。今回はいつも作品を書いてゐる蓬莱竜太が「お休み」で、いつも役者で出演してゐる古山憲太郎が作…

9月13・14・15日

・9月13日。火曜日。通常業務。夕方から青山一丁目のゲーテ・インスティチュートにルネ・ポレシュの「あなたの瞳の奥を見抜きたい、人間社会にありがちな目くらましの関係」の記録映像鑑賞会。7月のリーディング公演は見てゐないけれど、再来週の来日公演に…

9月7・8・9日

・9月7日。水曜日。完全オフである。まだ腰が痛いので、部屋でDVDでも見ることにする。あまり頭を使ひたくないので、『悪人』といふ映画を選ぶ。妻夫木聡と深津絵里といふ組み合はせにそれほど引かれなかつたのだけれど(二人とも野田地図で見たことがある)…

9月4・5・6日

・9月4日。日曜日。10時に起きる。先日の話だが、友人Dに「福島の話が載つてるよ」と言はれて『ユリイカ』を買つた(普段はあまり買はない)。今回はB級グルメ特集である。『普遍論争』の山内志朗や、生命科学者の郡司ペギオ幸夫なんかも文章を寄せてゐる。…

9月1・2・3日

・9月1日。木曜日。すつかり寝て午後。昨日からパソコンの調子が悪くて、立ち上げと同時にずつとファンが轟々と鳴つてゐる。困つた。週明けに1本、40枚くらいの原稿を提出せねばならないのである(例によつて殆どまだ書いていない)。気がつけば、Apple Stor…

8月29・30・31日

・8月29日。月曜日。夕方より、神保町にて句会。500句近いなかから、よかつたと考へる句を5句選ぶ(巧い人はもう少し多めに選ぶ)システム。私は5句とも「新豆腐」といふ季語で作つてみたのであるが(後々考へるとこれはなかなかリスキーだつたやうな気もす…