6月30日

六月三〇日。土曜日。晴れ。八時三〇分起床。朝食後、バスで劇場へと移動。最終チェックをして一時から公演本番。昼食の余裕なし。稽古の甲斐あつて、初めての仕事にしてはまづまづの出来だつたと思ふ。公演後は自由時間だつたため、駅前に出て市美術館で「七夕の美術」展を見る。小さいがよくまとまつてゐて、面白かつた。さう言へば、昼飯抜きだつたので駅前の寿司屋に入つて夕食。麒麟の瓶ビールを1本。鰯と白子が実に旨かつた。まだ明るいので折角だからと温泉施設に立寄つて一日の汗を流す。露天風呂は「茶の湯」。味見をしさうになつたが、そのやうな誘惑には屈せず。タクシーで宿舎に戻り、別の芝居を見てゐた人たちと会つてしばし歓談。松葉杖のYさんを紹介される。恐ろしくいい人さうな人だつた。

☆夏空を仰ぎ茶の湯に浸かりけり