1月20・21・22日

・1月20日。金曜日。雪降る。大学にて論文集の発送作業。宛先シールをせつせと貼り、時折まんぢうを食ひつつ、封をしてゆくといふ単純労働。日が暮れる前に、300通強の封筒を作り終へることができて、本当によかつた。夕方からの研究会をこなして、10時すぎから神保町のお店にて友人H子嬢の誕生会に合流。合流した頃には主役はとうに酩酊状態であつたが、「肝心のこと」は口を割らず仕舞ひ。その後、近所のバーで呑み直し、最終的には浅草橋のT彦さんの家に4人でお邪魔させていただくことに。

大寒にかまけて離婚考へる

・1月21日。土曜日。早朝、和装のA子さんとともにT彦さんの家を後にする。隅田川にかかる鉛色の雲が寒々しい。午後から、結社(合法組織)の年次総会。普段、一緒に句会をしてゐる方たちが次々に受賞していく姿を見て嬉しくもなつたし、悲しくもなつた(なぜなら、賞に応募してもゐないからです)。総会のなかで受賞作の評が全くされなかつたのは残念だつたが。場所を神域に移しての新年会は一転、大盛り上がりのパーティとなる。しかし皆さん飲み足りず、場所を神保町に移して2次会。さらに残った10人で餃子屋で3次会。12時すぎに帰宅。

・1月22日。日曜日。午後から出勤。中野の喫茶店で少し休憩して、10時すぎに帰宅。録画で「NHK俳句」見てゐると、ゲスト出演してゐた日本料理人の野崎洋光氏が以下のやうな句を披露してゐた。〈春季寄せ烏賊ニンジンは奥の味〉。「いかにんじん」は年末に福島に帰ると必ず食卓に出るので、昨年末に〈大皿のいかにんじんや去年今年〉と詠んでみたが、かくもすぐに「いかにんじん句」に出会ふとは。野崎氏は福島の石川郡出身で学法石川卒。掲句は、秋に採れた人参が冬を越して春先に向かつて甘くなつていくといふ面に着眼。さすが味はひのプロである。