5月2日

5月2日。晴れ。近所の喫茶店にて、昼飯は今日もカレー。2日連続でカレーを食べていることと矛盾するようだが、カレーというのは昔から苦手である。ごはんが先になくなってしまうからだ。小食なので、おかわりすべくもない。そもそもカレーとは、白米の味に無頓着な人間の食いものなのではないか、という疑念が子どもの頃から消えない。少なくとも、魚沼産コシヒカリを使っているとアッピールしているカレー屋は、寡聞にして知らない。ただし、おそらくつやつやのコシヒカリはカレーにはあわないのだね。かなり固めに炊かねばならない。逆から考えれば、カレーに最適な米の品種というのがあってもいいはずなのだが、これまた聞いたことがない。昨今、細分化がブームな醤油とは違って、そうかんたんにつくれないのかもしれないが。

今朝方、料理番組でやっていたので、晩ごはんはキッシュをつくってみた。じゃがいも、ほうれん草、タマネギ、ハム、ベーコンと中身は至ってふつうだけど(台所にはそういう無難な食材しかないため)、なかなか美味。パイ生地にのせて焼きはするが、フランス版茶碗蒸しみたいなものだね。ちなみに、話はカレーに戻るけれど、「ルー」というのも実はフランス語である。rouxと書く。ルージュは「赤」だが、ルーは「黒っぽい赤」。「あの人のマザーに会うために/ひとりトレインにのったなう」、これは「ルージュの伝言」ではなく、「ルーの伝言」。