6月1日

6月1日。火曜日、晴れ。午前中から塾通い、一旦帰宅してから、午後は例会。火曜日はハードだ。3時間ほどしか寝れない上に、とても知的刺激を受ける(=勉強不足を思い知らされる)曜日である。6時を過ぎると、もうぐったりである。夜は下北沢でトラッシュマスターズの「奇行遊戯」という芝居を見たが、ドラマトゥルギーというのを知らない(あるいは演劇を映画かテレビドラマと同じだと思っている)というのは、残念ながら(以下略)。というわけで、苦笑の連続だったが、あまりにまわりの観客が笑っていないので(部落とか朝鮮とか人肉食とかの話だから?)、二重に驚いた(しかし、「早く腕をオノで切断しろ、マグロを救うんだ!」という内容のセリフを聞いたときは爆笑せざるをえなかった、随分がまんしたんだけど、いやな客だったことだろう、泣きそうになってるお客さんもいるわけだから)。とにかく、予想を裏切るものが何ひとつない芝居で、つまりはクリシェの連続で、それはたとえば冒頭で女性が観客に背を向けながら、ブラジャーのホックをアンニュイにはめるという「様式」を見せつけられて、「げ」と思うわけだが、全体としてみれば、やっぱり、むちゃくちゃな劇だった。やろうとしていることは面白いと思うのだけどねえ。というわけで、三鷹に戻って日本酒飲みながら、武智鉄二文楽論を読む。