6月25日

・6月25日。おとといはF崎さんちでイングランド×スロベニアを見たんだった。あの(英国の)ボールのとられなさ加減はすごい。パスのつながる回数は、おそらく今大会のヨーロッパ勢のなかではいちばん。それと、テリーにしてもルーニーにしても、すごく頭悪そうなのがいい(プレーは真逆)。で、今日は日本とデンマークの試合。日本時間で3時半キックオフ。南アなんかにいかずとも、国内時差ボケ状態である。以下、観戦にて思ったことをば少々。

・試合放送は日テレの一局のみ。こればかりは仕方ない。
・スタジオには子飼いの吉本芸人3トップ。超攻撃的ってことすか?大量失点覚悟の。
・さて、デンマーク勢はみんなデカイ。平均身長190センチくらい。日本に生まれてよかったと心から思う。
デンマーク人は、アンデルセンにちなんで「赤い靴」をはいているか?
・答えは、Noだった。
・というか、赤いスパイクを履いていたのは、大久保だった。
閑話休題
・日本勢はスタメン変更なし。今日はナカムラの誕生日だとか、そういうことは関係ないらしい。当然だが。
・序盤はデンマークのペース。パスワークが昨日のイングランドほどではないけど、上手。
・トップ下のトマソンのクレバーさと、トップのベントナーの悪ガキっぽさが共存しているあたり、何かやってくれそうな予感。
・しかしカメルーン戦とは比較にならないほどよくなっているぞ。松井はもちろん、長谷部、駒野、遠藤まで攻撃参加するタイミングを得ている(←実況によれば「リスクを冒す」と表現するらしい)。
・たぶんニュースでは神経症的に反復されることになるであろう本田△の得点の直前には、(大久保→)松井と(本田→)長谷部の惜しいシュートが続く。得点とのあいだにはデンマークの惜しいシュートもあったわけだが。
・ともあれ天晴。遠藤はもっとよかった。前半30分までに2得点。はっきりいってできすぎ。得点直後の遠藤のダイビングヘッドというおまけつき。
・ただ、忘れてはならないのは、実況アナウンサーが、1点目のシーンで本田がボールをセットしているあいだに「日本は前半0ー0でもいいわけですね」と言い、2点目のキックの前に本田の顔がアップになったときに「また本田のフリーキックです」と言い、大久保が果敢にドリブルしていったときに「本当に大久保は献身的な守備を……」を言ったことである。
・聞き覚えのある声だが(おそらくトヨタカップとかも実況しているはず)、どうしたらあんなにいい加減な実況ができるのだろう。どれだけフットボール(というか目の前の試合)を冒涜するのであろうか?
・ジュネが「綱渡り芸人」のなかで、死を賭して必死に頑張ってる芸人のことを、びびって見ない観客がいる、という話を書いているのを思い出します。
・そろそろ、手元の資料の読みあげに労力を注ぐ実況の起用は見送るべきである。もしくは、NHKの野球放送みたいに、副音声を「リアル音源」にするとか。ご検討願いたい。
・もうひとつ、オフサイドだとスローのリプレイで親切なことにオフサイドラインよりゴール側の色が変わって表示されるのだが、後半20分くらいに本田が左サイドでオフサイドではないのに笛をもらったシーンでは、これがなかった。何のためにやっているのだろうか。
・ただし、詳しいことはわからないが、今大会は審判の質がよくない気がする。PKの1点だって、普通に考えれば非常にあやしいのだが、今大会のジャッジを見ていると、もう判断が麻痺してしまう。
・ともあれ、フットボールに事故はつきものだ。怪我がないのがいちばん。
・善戦だったと思う。3試合目にして、やっと本田が仕事をしたという感じでもある。
・ぜひベスト8までいって、ポルトガルと対戦してほしい。