7月7・8・9日

・7月7日。たっぷり寝てやった!11時間!おかげで肩がかるい。夜は吉祥寺の壷中天という大駱駝艦の「白鳥湖」。「白鳥の湖」というか、実体は「黒鳥の湖」だったと思うが、なかなか面白かった。面白かったというのは文字通り「笑えた」という意味である。こういうロシアのアニメあるよなあ、という感じの戯画的白鳥湖。夜から深夜にかけて少しばかり本を読んで、夜はドイツとスペインの試合を見る。凡戦だったと思う。ただ後半は、完全にスペインが「ドイツの(ここ2試合の)真似をした」試合だったというのは面白かった(失敗したけど)。

・7月8日。6時間寝たが、思いのほか眠い。例会が90分では終わらないのは知っていたが、今日はなんと180分(休みなし)!最終回スペシャルだったのか。ところで、今日の例会はついに日本国籍保持者が過半数をわった(フランス語ネイティヴが過半をこえた)のだが、誰一人として「フランス人」がいないと気づき、仏語は国際的な公用語なんだと改めて実感。知らぬがフランス(仏)。夜はちょっと頑張って、シアターイワトにMODEの「変身」まで足を運んだ。一部役者がへんな演技をしていたが、音楽と場の照明の使い方が目(と耳)をひく演出だった(世田谷でやった2本よりはるかにシンプルではるかによかった)。だが、よくよく思い出してみると、前回見た別役のマッチ売りとものすごく世界観が似ている。

・7月9日。睡眠時間は多め、眠りは浅め。午後から出動。昨日「明日もきますよ」「どうせ2時とかでしょう」「いや、1時にきます」という会話をしたとおり、2時半到着。少しばかり事務作業をして、雨のなか水道橋へ。銕仙会の定期公演「半蔀」(柴田稔)「阿漕」(馬野 正基)。初めて見たが、「阿漕」はおかしな演目だ。神さまの食事のための漁場で密猟しちゃった業深い男の話だが、なぜ罪を犯したのかという話がすっぽりと抜けて落ちていて、しかも前シテ曰く、一発やらしてくれたおねえちゃんにまたやらせてと懇願した西行が「阿漕だ」と言われたという話がつらい(?)みたいなことを言うのだ。ダンスの部分も緩急がついて暴力的かつスピーディーだし、とてもへんなお話である。