10月22・23・24日

・10月22日。金曜。通常業務。夕方から新宿FACEにて「新宿八犬伝」の最終章を観たが、これを一体誰が面白いというのだろう? ひどくノスタルジックな舞台で、これを褒めるとしたら「あの頃が懐かしい」というほかないはずである。「最終公演」と銘打たれるような場合、だいたいにして驚くようなことは起こらない。引退試合での内野ゴロ。アラフォーの悲哀。閉店セールのクズ商品。おしどり夫婦の倦怠期。つまり、予期できる「最後」は最後ではないということだ。最後は、当人も予測しえぬような仕方で、突然訪れる。そうであってほしい。夜、神保町の店で知人の臨時祝賀パーティーに顔を出す。すでに酩酊状態の主役に言祝ぎ、もう1件はしごして帰途につく。一睡もしてなかったので、1時半に帰宅後、そのままベッドにもぐる。

・10月23日。土曜。午前中はほとんど睡眠時間だった。また寝ようと思えば寝られたが、友人のNがイスラム系のランチにいきませんかと誘ってきたので、午後から神楽坂に繰り出す。お目当ての本格モロッコ料理店(土日限定でランチをやっている)はなぜかお休みで、仕方なくその手前にあったブラスリーで食事をして、その後喫茶店で軽くお茶をする。夕方から、Nのシリア土産をもぐもぐ食べながら、フットサル。なかなか楽しかった。夜はアサヒアートスクエアで弘前劇場の「地域演劇の人々」をNと観る。虚実があいまいになるというのがみそなのだが、少々わざとらしいつくりが個人的にはどうかと思う。浅草の常連しかいない狭くて汚い店でもつ焼きを食べて、12時半頃帰宅。

・10月24日。日曜。日曜だろうが、一度は8時くらいに目を覚ますのが、自分でも怖い。怖くなってまた寝てしまう。駅前のラーメン屋「みたか」でワンタンラーメン(600円)を食べて、午後から横浜にお出かけする。赤レンガ倉庫にて森下真樹の「月の的を射る犬」を観る。舞台中盤で6人のメガネ男子(イケメンw)が舞台上に引き揚げられ、恥ずかしい格好をさせられたり、走り回らせられたり、エグザイルやらされたりと、なかなかおもしろかったのだが、しかしまさか、そのひとりになるとはねえ(観ていた知人が2名くらいでよかった)。夕方、ついでに横浜美術館で「ドガ展」を見たがいまいちで、というのもドガは踊り子の運動にはあまり興味がない(ように見える)からである。しかし、エドガー・ドガって、ふざけた名前だな。たかはし・たかし、みたいな。