9月25・26・27日

・9月25日。日曜日。11時頃に起きる。秋晴れ。午後から豊島区界隈にて人前で話をするお仕事。15人程の聴衆のなかに、知り合ひが4人も来てくれて、嬉しい限りだつた。恐れ多くも話をさせてもらつたのは(あまり盛り上がらなかつたけれど)、文章の主体性について。ただし、さういふ難しい言葉は一切使つてゐません。文章の主体は実は「私」ではなく、「私」と「私に考へるきっかけを与えてくれた人」と「私とは別の考へをもつてゐる人」の三者が混在してゐる。といふか、さういふ風に書くと、読み手は「面白い」と感じるのではないか、といふやうな話です。しかし、思ひ返すと、ちよつと言葉足らずだつたやうな気がする。反省点多し。ただし、お世辞でも「面白かつたです」と言はれるのは嬉しいものだ。これからはもつとお世辞を言はうと思つた。ドーナツを食べて8時半頃帰宅。今日は休肝日。

☆ドーナツがまた百円や秋の宵

・9月26日。月曜日。くもり時々雨。土曜に出勤だつたので、今日はお休みをいただく。家のなかで黙々と翻訳。といふ具合にことはうまく運ばない。いつだつて前途多難。夕方から神保町に足を運び、月例の超結社句会。98人が5句づつ投句し、各人がそこから5句を選ぶ(巧い人は10句)。今月の密やかな目標は「5句あつたら4句は真面目につくる」だつたのだが、「どうしたの、真面目だつたね」とS西さんが言ふ。その通りだ。今月は心を入れ替へて、真面目に作るのである。しかし、残りのふざけた句に点が入らなかつたのは、反省点だなあ。来週はもう少しふざけやう。11時頃まで店の外で赤ワインをがぶがぶ飲みながら、俳句とは何たるかといふ話など。そのあとは中華料理屋で30分ほど歓談。離婚調停中のMさん、バツイチのSさん、今度4度目の結婚とするYさんらと結婚(離婚?)の話など。KKさんと中央線で帰宅。

☆無点句は忘れてしまふ夜長かな

・9月27日。火曜日。8時に起きる。いつもは10時開始の会議が、やんごとなき人たちの事情により、繰り上がつたため。ちやんと起きられたからよかつたものの、辛かつた。昨日、調子に乗りすぎて飲み過ぎたのか、やや宿酔気味。しかも翻訳のデータを家に置いてきてしまつて、なんたる「どじつ子」ぶりであらうか。さてさて、夜は7時から新宿ルノアールにて句会。先月は「見学者」だつたので、今月から正式参加。この場限りの俳号を「菖蒲」とされる(雑談の流れで)。「菖蒲園」のはうが名乗りに勢ひがありさうだが、披講時のメモ書きにいちいちさう書くのは大変だからねえ。主宰は「取り忘れた」と言つての追加選だつたのだけど、それを含めたら6点の最高得点をいただいて、皆さんから素敵な講評をいただけたのは、嬉しかつた。いつもの居酒屋でピザなどをつまみながら、ビール1杯と赤ワインのデキャンタを1杯ほど。K酔さんと中央線で帰宅。

蚯蚓鳴く日に俳号を賜れり