6月16・17日

・6月16日。Kさんから招待券をいただいたので、午後から東京都現代美術館にて「フセイン・チャラヤン展」を見る。ついでに「トーキョーワンダーウォール」なる東京都の若手支援の賞の展示も見たが、思いのほか「絵」の人が多いのに驚いた。だが、どこかで見たようなものが多い。見る目がないのかもしれないが。メモ。目に留まったのは、前田雄大・川端朗子の二名。夜は笹塚で乞局の「裂躯」。途中まで忠臣蔵の松の廊下かと合点していたのだが、後半から向かう先が見えなくなってしまった。忠臣蔵なら、それでいくべきだったと思われてならない。忠臣蔵でなかったのなら、無論この限りではない。

・6月17日。午後から出動。今日は同席していたスイス人のファインプレーがあって、昨日のスイスとスペインの試合のスイスの得点を彷彿とさせた。夜はシアターイワトで東京乾電池の「海辺のバカ」(通称、海バカ)を見る。この作品は以前、研修生の卒業公演で見たことがあるが、そのときとはまったく違う話に見えたのが面白い。しかし何より驚くべきは、主要人物を除いて、毎日バラバラのキャストで上演されているということだ(そのために、2回目は1000円、3回目は500円で見ることができるようになっている)。ひとつの戯曲に、何人もの役者が解釈(=演技)を「積み重ねて」いく。当たり前のことだが、同じ役者が数日間演じ続けるというシステムのなかでは、不可能なことである。実は。