7月13・14・15日

・7月13日。二度寝坊をした(朝と夕方)。二度寝もする。二度。
昨日から民主が「大敗」と新聞やテレビが言っているのだが、本当なのだろうか。
話は変わるが、相撲(名古屋場所)の放送が中止のかげで、白鵬が着々と連勝を伸ばしている。今回の一件でいちばん問題だったのは、白鵬のやる気である。どんなに強い力士でも、張り合う相手がいなければ、やる気はみるみる落ちていく。「いい相撲をとる=勝つ」モチベーションを保つためには、モチベーションを保てるだけの相手が必要であろう。それがいなくなったら、しかもテレビ放映がないとしたら。
だいたい、処分が緩いとかね、そんなこと言っても意味がないのだよ、力士相手に。おそらく、最善の罰は「15年間くらい、国技を剥奪すること」だった。あれほどみんな厳しいことを言っているにもかかわらず、「国技」を見直すことには、どこからも意見があがらなかった。だいたい、国技館でやってるから国技、程度なものなんだから、それくらいしてもよかったのである。それ以外は現状維持。賭博力士の出場も、保守的な理事さんたちも、明日のちゃんこのカロリーも、ぜんぶ維持。うん。白鵬がぽろっと格下の相手に負けて、下手すると引退(そしたらしばらく横綱不在は必至)というのが、最悪のシナリオである。

・7月14日。昼間は部屋で作業をする。夕方から5人で今シーズンの打ち上げ。ビール3杯。

・7月15日。昼間は部屋で事務作業ふたつ。ひとつは出口がまったく見えないが、誰かがやらねければならないことなので(本当ならば、W大学がやっていなければならないことのはずだが……)、黙ってやらねばならない。泣けてくる。
夜は気分転換に、下北沢で「わが友ヒットラー」(初演1969年)を見る。2幕だけでもよいのでは、と思わされる劇だった。この劇の主役はヒットラーではなく、「極左」のシュトラッサー(下総源太朗)である。2幕は、シュトラッサーが「極右」のレームともめる場面から構成されているが、ここでレーム役の浅野雅博が下総の演技に引き込まれて、うまくなっていくのが面白い。先日の「モジョ/ミキボー」のせいか、元来の性向からか、浅野は気を抜くとコメディっぽい感じになるので、1幕や2幕冒頭でヒットラー(笠木誠)のやりとりは、注意が必要な箇所だった。笠木はそれに気づくことで、自分の演技のまずさに気づくべきだったように思う。4人の役者がいて、1人だけが「浮いている」というのは、もちろんよいことではない。