10月27・28・29日

・10月27日。水曜。原稿書きがまったく進んでいない。業務の合間に「ちょこちょこ」と進めようと思っていたが、どうしてそんなことを考えたのか、皆目見当がつかない。そんなことできるはずないのである。小中高の友人が、故郷で教員採用試験に通ったという知らせを受ける。地方は採用数が極端に少ないので(今年は5名)、通っていた関東圏の教育系の大学の大学院まで進学して、一時はその付属校なぞで非常勤をやっていたのだが、今年は一転「無職」となって挑んだそうだ。とてもむずかしい決断だったと思う。うん。「麻雀と競馬が好きな教師」というのはたくさんいるが、さらに「剣道とヴァイオリンができる」というのは、なかなか見つけられないと思うので、ぜひ新天地で頑張ってもらいたい。生徒からは愛されるはずだ。すごく太っているから。痩せろよ少しは。夜は銕仙会で青山能。演目は「班女」(浅見慈一)。

・10月28日。木曜日。本来は「お休みの日」だが、やんごとなき事情により、出勤する。しかも勤務時間中に、新宿区と目黒区を往復したので(しかも雨)、かなりこたえた。それに寒い。グーグルのトップページには、「8℃」と出ていた。まだ肌が「冬仕様」になっていないので、必要以上に寒く感じる。こういうときは、(ちょっとばかり)薄着をするに限る。早く、身体に「冬がくる」ということを教えなければならない。夜は、日仏学院にてスティーヴン・コーヘンというゲイでジューイッシュな南アの白人パフォーマーの映像上映を拝聴しにゆく。残念ながら本人はインタビューに答えるのみだったが、愛知からウィーン、ウィーンから南アへと旅をすることとなった。会場で一緒になったFさんと吉祥寺の駅前で食事。結局、2時前にまで飲むことになって、タクシーで帰宅。

・10月29日。金曜日。お仕事をはじめてはや1か月。いまのところ、大問題を引き起こさずにやっている(←小さな問題はいくつも起こしている)。というか、仕事らしい仕事をせずに、10月が終わってしまった。切ない。夕方から、歌舞伎町界隈にて打ち合わせ。不遜にもお仕事をご一緒させていただくみなさまに改めてごあいさつ。一度は間接的に、もう一度は直接的に自分が「一度は死んだ身」であることを忠告される。これは身を引き締めてやらねばならない。なにせ、とんでもない「大仕事」である。首を引き締められないようにせねばならない。打ち合わせ後は、男3人で軽く飲みにゆく。立ち飲みなのだが、鹿肉やほろほろ鶏など、肉食系男子ご満悦なおいしさ。軽くのはずが、赤ワインがボトルで3本、かんたんに空ビンとなった。結局、12時すぎに解散し、1時半に帰宅。