2月16・17・18日

・2月16日。水曜日。通常業務。夜、三軒茶屋のシアタートラムにThe Shampoo Hatという劇団の「沼袋十人斬り」(改訂版。前回は鳥インフルエンザかなんかで休演がつづいた)を見にいく。全然知らずに観にいったのだが、『三人吉三』のアダプテーションだった。いや、アダプテーション「風」というべきか。500円玉貯金が盗まれ、それを追うどうしようもない男3人。〈沼袋〉という非常に微妙なローカリティがうまく機能しているだけに、後半のドラマチックな展開は落としどころとして少々疑問が残る。とはいえ、なかなか面白かったのである。あの「グラサンにブリーフのだらしない体」という武器は、平均的なおっさんの表象として、きわめてアジア的というか、都会的ですらあるようだ。俺もそういう体に近づきつつあるようだ。

・2月17日。木曜日。11時に起きる。どんもりとたまった洗濯モノを片付けたりして、ゆったり過ごす。昼食は階下のパン屋さんの「ほろほろポークのグレービーソースサンド」。まずくはないが、そんなにほろほろしてはいなかった。夕方から整体にゆく。最近はまっている、ということを友人に話したところ、それはキャバクラと何が違うんだ?と言われた。なるほど。考えてみたところ、指名料がいらないというところが、ちがう。夜は図書館でちょっと調べもの(中東の演劇事情について)などをして、こまばアゴラ劇場でKUNIO8の「椅子」を見る。岩下徹(山海塾)の芝居というのは珍しいが、肝心の芝居は素人を舞台にあげればそれでよしとしている。1時間もたたぬうちに退室。

・2月18日。金曜日。思いのほか仕事が進まない。今週(といっても、月曜日に新しい週にため息をつき、金曜日に週の終わりにため息をするためには、1週間は頭のなかで4日くらいになっている)は、それでも大仕事(←無論、反省点ばかりだが)が一段落したということで、安堵感に浸っていたということもあるのだろう。夜は評価の定まった(?)「焼肉ドラゴン」とまったく評価の定まっていない(?)「TVロード」で迷った結果、どちらでもないニッポンの河川というユニットの「大地をつかむ両足と物語」を渋谷ル・デコに観にいった。荒唐無稽とまではいかないが、次回を見たいと思わせる力があったと思う。明日は友人の結婚式。ネタを考えなければならない。とりあえず、白塗りになるか。