6月3・4・5日

・6月3日。金曜日。夕刻から研究会。前回は3月11日に開催予定だったため、ぽっかりと穴があいてしまっていた。他大学の修士の学生が2人もきてくれて感激。主宰が近いうちに留学してしまうので、この先をどうにか考えないといけない。しかしダンスはポストの数と比べると層が厚い。いままでまともな研究がなかったというのもあるんだろうけど、「フツー」にダンスを見る観客というのが増えたんでしょうね。そういう意味では、現状に批判的にならざるをえない今日のネタ(N越の聖書)はいいチョイスだったのかもしれない。いつものごとく、駅前のアジア料理屋でK原たちと打ち上げ。

・6月4日。土曜日。午後に起きる。体調はだいぶ戻ってきた。しかし想像力が戻らない。こればかりは医者もどうしようもないと言う。「昨晩から、想像力の調子がちょっと悪いんですけど」「ほほう、ではちょっと見てみましょう」という会話があってもよいと思うのだが、ない。そういうときの医者は、「本」だったり「映画」だったりするのだ、ときれいなことを言ってもよいのだが、そういうことを処方してくれる公的機関があってもいいのではないかしら。とまあ、こんな感じなわけで、想像力が戻らないので、部屋でこつこつ翻訳をしていた。

・6月5日。日曜日。トップニュースは、ルーニーの植毛。それを堂々とツイートした功績をどう見るかは意見が分かれるところだろうが、植毛というのはけっこう反応しづらいのは事実だと思う。かつらだと笑い話になっても、植毛だとそうはならない。かつらというのは、なんだか真剣味がないんですね。しかし植毛は本気度がちがう。小便をもらした友達を嘲笑うかのように「こいつ、植毛してやがんの」とは言えない。おそらく。裸の王様の耳はロバの耳。今日も終日部屋で仕事。やっとひとつ山を越えた。