6月21・22・23日

・6月21日。火曜日。先々週に「大遅刻」をしたので、早めに家出たところ、おなじみの人身事故で結局5分遅刻。汗だくの会議だった。夜はひさしぶりに何も用事がなかったので、家に帰ってユーリンチーをつくる。サラダを少々。「一人暮らしだと揚げ物はしないよねー」(という居酒屋で唐揚げを食べるためのエクスキューズ)が巷では聞かれるが、実際のところたまには揚げ物をしないと油が古くなってしまうのではないかと思うのである。美味。そしてビア。

・6月22日。水曜日。夕刻からグザヴィエ・ル・ロワの講演会をW大学まで聞きにいく。第一印象は「真面目」な人。なにせ分子生物学で博論書いてからダンサーになったというわけわかめな経歴の持ち主であるから奇人だと思いきや。知的遊戯としてのダンス。ノンダンスってのは結局そういうことなのだと思うのだけど、それって結局80年代以降のヨーロッパが傾きはじめた市場原理主義のロジックと似ているような気がするね。だったら日本でこういうのが出てきてもいいと思うのだが、出てこないのは原理主義がそこまで浸透していない、とそういうことなのかしら?

・6月23日。木曜日。9時に起きる。午前中は吉祥寺で打ち合わせ。すごく落ち込む。午後からぐったりとしながら仕事をして、夕方からこまばアゴラ劇場にて本能中枢劇団の「リボンの心得」を見る。もう少しダンスをきちんとやったほうがメリハリがついて面白いと思うのだが、コント的なところはそこそこ面白い箇所もある。が、やっぱりコンセプトをもう少し具体化させたほうがいいね。それは昨年も思った。しかし、真っ白な舞台空間は、この劇団のやろうとしていることに合致していてよい。近くの定食屋で定食屋の油淋鶏定食。そしてビア。