8月2・3・4日

・8月2日。火曜日。昨日の原稿を書きあげてメールで送稿。発表媒体がウェブ上なので、5500字はちょっと多い気がする(自分だったらよほど面白くないと読まないと思う)が、5000字くらいでという話だったので、仕方なしとする。いろんな人とこの話はしているが、ウェブだと明らかに読者は堪え性がないと思っている。読み方の原則がブラウジングだから。以前とある劇評のなかで、この「堪え性のなさ」を勘案しつつ、書物形態の参考文献を1冊も示さずに、ウェブ上で拾って読める文章のリンクを貼って出したら、「こいつは本も読まずにネットだけの情報かき集めて書いてるバカだ」って書かれてしまったことがあったけれど。

・8月3日。水曜日。一日部屋で調べものと原稿書き。いちおう締切ぎりぎりにメールで送稿。これからこの内容に辻褄を合わせた準備をしなければならないのだが、秋にかけて論文2本+発表1本というのは少々きついかもしれない。自分の限界に挑戦。とりあえず、ひさしぶりにマンガを数冊買って読む。今更ながら『ハルヒ』を読んだのだけど、全然つまらない……やっぱ小説じゃないとダメなのでしょうか? あとは日下直子の『大正ガールズエクスプレス』、大正時代の女学生が校内新聞で社会変革をしかけるという漫画、これは面白い。画力があると安心しますわな。これまた漫画のメタ漫画。ほかに最近読んだのは南Q太の『ひらけ駒!』、鈴木みその『限界集落温泉』、石川優吾の『スプライト』、押見修造の『悪の華』、コージィ城倉の『ももえのヒップ』など。

・8月4日。木曜日。5時退社。まだちょっと背中が痛むので整体に立ち寄る。夕方だったせいか賑わっていて、途中からいつものNさんではなく、「女王」という肩書き(?)をもつ40代女性の方に揉んでいただく。さすが女王である。手際よく肩甲骨から背中、太腿、ふくらはぎと捌いていくのだが、しかしあまりに会話のテンポが嘘くさくて、ちょっと残念であった。何を言っても「そうっすよねー」みたいな。でも、あれで女王という肩書き(?)を得ているのだから、あれがいいというお客さんもたくさんいらっしゃるのかもしれぬ。帰って土曜締切の原稿を書き上げるも、これは時間的に無理だと判断。明日もハードなので、諦めて2時に床に入る。