9月1・2・3日

・9月1日。木曜日。すつかり寝て午後。昨日からパソコンの調子が悪くて、立ち上げと同時にずつとファンが轟々と鳴つてゐる。困つた。週明けに1本、40枚くらいの原稿を提出せねばならないのである(例によつて殆どまだ書いていない)。気がつけば、Apple Storeのホームペイジを見てゐる。これはよくない。そこで初めて「アクティビティモニタ」といふツールを起動させて、CPUの使はれ具合を見てみると、ふたつ(デュアルコアプロセッサだからふたつあるらしい)とも100%に近くなつてゐる。数値の高いタスクの名前にprintといふ文字が見えたので、プリンタの電源を切つてみたが、これではまだ変化なし。次いで、パソコンのなかのはうでプリンタの起動状況を見てみると、印刷待ちになつてゐた(迂闊だつた)。しかしですね、これを見つけたときに、どれだけ嬉しかつたことか。案の定、印刷待機状態を削除したら、CPUはみるみるヒトケタに減つていつた。よかつた。今日はこれでなんだか一仕事した気になつてしまつて、参つたなあ。

☆咎なきと思つてゐたり初嵐

・9月2日。金曜日。10時頃に起きる。非常に緩慢な動きの颱風到来。昼飯は近所のカレー屋に行つたのだけど(バターチキンとキーマカレーを頂いた)、その間にも大バケツをひつくり返したやうなどしや降り。ランチタイムの時間は過ぎてゐたが、馴染みの店なので、少しばかり長めに雨宿りさせてもらはうかと思つたら、もうやんでゐる。その隙に家に戻つて(歩いて1, 2分の距離なんです)長い仕事の続き。一昨日までこの原稿は「落とさう」(大量の文章の寄せ集めのやうな雑誌であるし…)と思つてゐたのだけど、例の来週からパリに行くといふ女(友達ですよ、念のため)が、無理くり書いてから旅立つと言つてゐて、話の流れでいつの間にか、とりあへず月曜までは頑張つてみることになつてしまつた。今更図書館に資料を探しに…といふ訳にもいかないので、部屋のなかにあるものだけで書くことになつた。「ないもの」を探したら切りがないからね。「ありもの」だけで書くのが主婦の知恵。相変はらず、大雨が降つたりやんだりを繰り返してゐる。

☆ありもので足るると思ふ厄日かな

・9月3日。土曜日。10時頃に起きる。今日はもともと上野で吟行(みんなで散歩しながら俳句をつくる)の予定だつたのだが、連日の颱風来るか来ないか読めない問題により、自由行動(=句会場に直接集合)となつた。で、起き出してみると、雨は降つてゐない。11時半頃に上野に着いて、普段行かない方向へと足を伸ばして散歩する(不忍池のはうなど)。後から聞いたら、上野動物園に行つた人も多かつたらしい(大の大人が結構はしやいでいた)。しかも、颱風だからすごく空いてゐて、パンダも並ばずに見られたといふから、これは無理をしてでも動物園に行くべきだつたかな(あとの祭り)。やつぱり、かういふ時に全員が行くところから遠ざかつてしまふのは、一人つ子の本性なのかも知れません。句会は40人ほどの盛況で、面白い句がいくつも出ていた。以下の句は「秋暑し」といふ半端な季語で出してしまつたのだけど、工夫が必要だつたと思ふ。2次会(1次会と同じ場所)、3次会(「大統領」といふ大衆酒場)に出て、12時過ぎには帰宅。やや飲み過ぎ。

☆颱風過ぐ商家の二階より小唄