10月25・26・27日

・10月25日。火曜日。朝から書類づくりなど。夜は新宿のルノアールで、今日も句会。兼題は「ななかまど」と「小鳥来る」。植物を詠むといふのは、まだまだハードルが高い。そのあたりに素材が転がつてゐれば別だが、(注意して)見たことがないものについては、インターネットを活用せざるをえない。さうすると、想像力で補はうとしてしまふ。これが、いけない。だいたい、想像力で補へるものなら、現実など不要なのである。しかし、「イメージ」(と言つても、これはドクサといふ程度の意味です)から脱却することが、なかなかむつかしい。さて、どうしたものか。居酒屋で打ち上げしたあとに、K石さんとPさんが合流してくれるといふので、ゴールデン街の「Rocket」といふお店へ。ハイボールを2杯ほど。あと1杯だけ、といふ声に負けて今度は「水の木」へ。「中森明菜ナイト」であつた。3時すぎに、K石さん、J子さんとタクシーで帰宅。

・10月26日。水曜日。今日は会議があるために出勤。31日締切の文章が全然出来上がってゐない。今日もまつたく書く時間がなかつた。とてもまずいぞ。夜は、知人の誘ひでシアタートラムにKAKUTAの「ひとよ」を観にいく。暴力行為を常時行ってゐた夫を殺した母親の家族の物語。一家はタクシー会社なのだが、3人の子どもたちはトラウマで運転ができない。それでも苦労して会社を潰さずに母親の帰りを待つてゐたところに、母親が帰つてくる。母親は「正しいことをした」と言い張るのだが、子どもたちは自分が受けてきた苦労から、納得がいかない……といふやうなテレビドラマ的な設定は、堪え難かった。母親が「改心」(?)する場面では、どうも泣いてゐる客もいたやうだが、思わず笑い声をあげてしまつた。

・10月27日。木曜日。昨日の代休をとつて今日は自宅療養。ゆつくりと羽根とかを伸ばす。31日締切の文章をごりごりと書く。